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春川ナミオ 友の会 公式サイト

昭和30年代「奇譚クラブ」からデビュー。男性マゾヒズムの世界を独特のタッチで描く偉大なアーティスト春川ナミオに捧げる。

妖しい胸騒ぎ

春川ナミオ・妖しい胸騒ぎ

 

 「子どもの目線」や、「視線の快楽」と同じ系統の作品であるが、初出のSM雑誌(SMコレクター)には別の3作品との組み合わせで構成されていた。

 昭和55年に発売された「秘蔵画集・痴人の愛」にも採録されている。

 マゾのお父さんがウットリとしながら女王様の脚を舐めている姿が、その表情が印象的な作品である。

 こどもに見られているのを意識しているのか、Vサイン(ピース?)をしているようにも見えるが、おそらく鞭打ちの回数を示唆しているのであろうか。

 



顔面騎乗をみつめる目

The guy peeping this facesitting, looks like he is watching a horror movie.

他者の視線_2

 覗き見する人物の、まるでオカルト映画でもみているかのような視線が特徴的な作品。


 
 こちらのほうはまだ羨ましそうな表情に見える。 ↓

This one looks like somehow he casts envious eyes on the facesitting.

他者の視線_3



  I guess he is waiting the next ?

 このおじさんは、次の順番待ちでもしているのかな?

他者の視線_4





ストーリーが読めない!

nh197.jpg


 いったいこの状況はどうなっているのか?
トイレで顔面騎乗している、または人間便器にされている図ではあるが、タバコを差し出しているおっさんの存在が意味不明だ。掲載されたメディアがあればわかるのかもしれないが、それにしても不自然な構図。

 どうでもいいか、そんなこと。

子どもの目線

他者の視線_02


 掲載された雑誌のテーマだったのかシリーズなのか不明だが、「子供がのぞきを見している」状況が好んでよく描かれている。

 両親の秘密の行為を幼少時の春川ナミオは目撃したのであろうか?


パパの晩酌

クリックでイメージ拡大

他者の視線_03

 一般的にこどもは性的羞恥心を理解しないが、その無垢な視線越しに映る光景は、重層的に光の速さで羞恥が増幅される。

 なんのこっちゃ?


視線の快楽

他者の視線_01


 何者かによって見られている。

 羞恥の恍惚はその視線の中にこそある。

 人には言えない、見られたくない己の願望が、

 白日のもとに剥き出しにされるとき、

 最高のエクスタシーが得られる。



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澁澤龍彦

プロフィール:澁澤龍彦
1928年生まれ。マルキ・ド・サドやジョルジュ・バタイユの翻訳、紹介者として知られる仏文学者。1960年代以後、日本のマゾの新しい文化と顔面騎乗をリードし、マゾヒストの美意識にひとつの変革をもたらした。






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